ジブリ映画の代表的作品『ハウルの動く城』のネタバレで結末のラストシーンまでには伏線が多くあるのはご存知でしょうか?
木村拓哉さんが主人公ハウルの声優を務め、美男子のハウルと木村拓哉さんの声のマッチングは、まるでキムタクのアニメバージョンを見ているかのような錯覚に陥るほどの出来栄えに。
あれから15年の月日が経ち、何度も見直していますが『ハウルの動く城』は全く色あせていません。
むしろ見れば見るほど発見が多いのがこの作品の特徴。
そう、『ハウルの動く城』はジブリならではの不思議がたくさん詰め込まれているんです。
ソフィーがハウルからもらった指輪には伏線があると考えられていて、いろんな考察も出ているほど。
魔法で老婆へと変身させられたソフィーは、無事に元の姿に戻ることはできるのでしょうか?
指輪の考察から結末まであらすじとネタバレをご紹介します!
Contents
「ハウルの動く城」のあらすじ
魔法と科学が混在する世界のとある国。愛国主義が全盛を誇り、いよいよ戦争が目前に迫っていた。父の遺した帽子店を切り盛りする18歳の少女ソフィーは、ある日町で美貌の青年と出会う。彼こそは人々が怖れる悪名高い魔法使いハウルだったのだが、ソフィーは彼の優しさに心奪われる。だがその夜、彼女は荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまうのだった。本当のことが言えずに家を出たソフィーは、人里離れた荒地をさまよい、やがてハウルが暮らす動く大きな城に潜り込み、住み込みの家政婦として働き始めるのだった…。
この物語は、イギリスの児童文学作家D・Wジョーンズによって描かれた原作を宮崎駿さんが映画化したというもの。
あらすじで気になるのやはりハウルの美貌でしょう。
悪名高い魔法使いが美貌の青年だなんて、たちが悪いですよね。
ちょっとした優しさなんか見せちゃったら、簡単に心奪われてしまいます。
しかも声が木村拓哉さんなんで、妙にリアルでドキドキしてしまうんです。
この作品の内容は単純な構成ではないため、どちらかというと好き嫌いが分かれるような印象を受けます。
しかし、見れば見るほど発見することが多く、とても奥深い作品と言えるのではないでしょうか。
始めは良い印象でなくても物語を理解したうえでもう一度見ると、また違った風景が見えてくる何とも魅力的な映画です。
「ハウルの動く城」をネタバレ
ここから「ハウルの動く城」をネタバレしていきます。
ハウルとの出会い
亡くなった父親が残した帽子屋を守るため日々懸命に帽子づくりに励む主人公のソフィー。
真面目で自分に自信のないソフィーは、本当の自分の気持ちも押し殺す不器用なタイプ。
ハウルという魔法使いが美しい若い女性の血を狙っているという噂を聞いても、美しくない自分には関係ないと思っているのでした。
ある日ソフィーが妹が働くお店を訪ねようとしたところ、軍人にナンパされ立ち往生してしまいます。
ひつこく攻寄る軍人に困惑するソフィー。
そんな時、美しい金髪青年が現れ「やぁやぁごめんごめん、探したよ」とソフィーの知り合いを装いその場から助け出してくれたのです。
その美しい青年こそハウルでした。
ハウルは魔法を使い、ソフィーと空中を歩いて妹の店まで連れて行きます。
まさかその青年がハウルだとは思いもよらないソフィーは、助けてくれた青年に恋心を抱くのでした。
ソフィーが90歳の老婆に!
その日の夜、閉店した帽子屋に怪しい女が侵入してきたため、ソフィーは帰るよう促します。
しかし、女は「荒地の魔女に張り合おうなんていい度胸ね」と言って、ソフィーに魔法をかけてきたのです。
「その呪いは人には、外せないからね。ハウルによろしく」と女は言って店から出ていくのでした。
女の帰った後、鏡に写りこんだ自分の姿に大きなショックを受けるソフィー。
なんと、ソフィーの姿は90歳の老婆へと変身していたのでした。
ソフィーに魔法をかけた怪しい女の正体は、ハウルの命を狙う荒地の魔女だったのです。
荒地の魔女は、ソフィーがハウルと一緒にいたところを目撃してたことから、ハウルの知り合いだと決めつけ呪いをかけたのでした。
「ハウルの城」へ
変わり果ててしまったソフィーは帽子屋を出ていく事を決意。
行くあてもなくさまよっていると、魔法使いがうろつくといわれている丘へたどり着きます。
老婆となった肉体は疲れ、一休みすることに。
杖がほしいと考えた時、ちょうどよい枝があったので引き抜くと頭がカブの案山子が現れました。
偶然にもソフィーによって助けられた案山子はソフィーの後を追いかけます。
「ついてこないで、魔法とか呪いとかうんざり」とソフィーは案山子を突き放しますが、案山子はソフィーに杖を渡します。
「ついでに今夜泊まる家を連れてくれると、助かるんだけどね」とソフィーが冗談を呟くと、案山子は何処かへ行ってしまうのでした。
その後、戻ってきた案山子は、なんと「ハウルの城」を連れてきたのです。
城に何とか飛び乗ることができたソフィーはボロボロの城を除き見て、野宿するよりはマシだと考え城で泊ることを決めます。
人の気配が無い城の中には暖炉があり、ソフィーは暖炉の前にある椅子に腰を掛けます。
すると、「こんがらがった呪いだね」と暖炉の炎が話しかけてきました。
その炎は自分の事をカルシファーと名乗り、ハウルの呪いでここへ閉じ込められていることを告白。
しかし、疲れたソフィーはカルシファーの話を聞くこともなく眠りにつくのでした。
ソフィーは荒地の魔女の手下?
朝になると城で暮らすマルクルという子供が下りてきて、ソフィーの存在を不思議がります。
朝ごはんを作るというマルクルの代わりに、ソフィーはカルシファーを脅しベーコンを焼くのでした。
本来カルシファーはハウルの言うことしか聞かないのだそう。
そこへ、戻ってきたハウルが「誰にでもできることじゃない、あんた誰?」とソフィーを疑います。
この家の掃除婦だと言い切るソフィーに、ハウルは反論することなく受け入れました。
3人が朝食を取っていると「あなたのポケットの中身は何?」とハウルがソフィーに質問。
ソフィーがポケットの中を確認すると、「ハウルの心臓は私のものだ」と荒地の魔女が書いたメッセージが出てきたのです。
「荒地の魔女の手下なの?」とマルクルが尋ねると、「冗談じゃない私こそ…」と真実を話そうとするも、ソフィーは荒地の魔女の呪いによって語ることもできないのでした。
臆病者のハウル
ある日、ソフィーはマルクルと町へ買い物へ出かけていると、そこで荒地の魔女の手下を目撃するのです。
急いで家に帰ると、風呂場からハウルの叫び声が!
ハウルは、ソフィーが掃除をして棚の配置を変えたせいで髪の毛の色が変わってしまったと泣き叫んでいたのす。
「美しくなければ生きていたって仕方ない」と落ち込むハウルは、精霊を呼び出しドロドロに溶けてしまうのでした。
そんなハウルの姿を見て「私なんて一度も綺麗だなんて思ったことない」と城を出て大泣きするソフィー。
マルクルに助けを求められたソフィーは家に戻ります。
しかし、ハウルはまだ溶けたままの状態でした。
結局ソフィーはそんな心の弱いハウルを看病することに。
元に戻ったハウルは自分は臆病者だとソフィーに告白し、逃げ出した魔法学校の師匠サリマンからの呼び出しにも怖くて行けないと明かします。
そして、ハウルはソフィーに自分の母親としてサリマンに会いに行ってほしいとお願いするのでした。
サリマンの要求
ハウルの母親としてサリマンのいる城に向かうことになったソフィー。
その時、ハウルがお守りとして指輪を渡し「僕が姿を変えてついていくから大丈夫」と付け加えソフィーを安心させました。
サリマンの城へ着くと、犬が近寄ってきたのでソフィーはその犬がハウルだと思い込みます。
また、ハウルと同じくサリマンに呼ばれてきたという荒地の魔女にも出会います。
急な階段をなんとか上がりサリマンに会いますが、荒地の魔女はそこで魔法を吸い取られ老婆の姿となってしまいました。
サリマンはハウルが悪魔に心を奪われて自分の元を去った事、魔法を自分のためだけに使うようになった事をソフィーへ嘆きます。
このままではハウルも荒地の魔女のようになってしまうと言うサリマンは、ハウルに王国に従い戦争に参加するように要求してきたのです。
王国のために戦うのなら悪魔と手を切る方法を教え、逆らうなら荒地の魔女と同じように力を奪い取ると差し迫るサリマン。
そんなサリマンの要求をソフィーは断固として拒否し、反対にハウルのすばらしさを語ります。
そこへ変装したハウルが現れ、ソフィーを連れ出します。
ハウルがおとりとなることで、ソフィーを無事に城へ戻すことに成功。
しかし、老婆になった荒地の魔女とサリマンの犬であるヒンも一緒に連れてきてしまいました。
カルシファーの炎が消える
荒地の魔女とヒンも加わったことで、ハウルは城のレイアウトを変えることに。
ハウルはソフィーへ秘密の庭をプレゼントします。
小さな水車小屋があるその風景は幼き日のハウルの隠れ家だったのだそう。
空襲が激しくなってきた頃、ソフィー達はサリマンの罠にかかってしまい、カルシファーの炎を弱らせてしまいます。
一方、ハウルはソフィー達を守るために鳥の姿となり、一人戦場へ。
ソフィーはハウルを必死に止めますが、ハウルは「ようやく守らなければできないものができたんだ。君だ」と言って飛び出してしまいます。
ハウルを助けたい一心のソフィーは、荒地へ向かい城を捨てる決意をするのです。
この時ソフィーの姿は少女へと戻っていきました。
城を動かすためには今のカルシファーの状況ではできません。
ソフィーは自分の髪の毛をカルシファーへ食べさせることに。
すると、カルシファーの炎が復活し城が動き出します。
勢いついたカルシファーが「目か心臓をくれれば、もっとずごいぞ!」と叫びました。
心臓というキーワードを聞いて欲望に目がくらんだ荒地の魔女は、すぐさまカルシファーを掴み取ります。
荒地の魔女の体に炎が燃え移り苦しむ姿を見たソフィーは、思わず水をかけてしまいます。
そして、カルシファーの炎は消え、城も壊れてしまうのです。
カルシファーを見て、ハウルも死んでしまったのではないかと動揺し泣き出すソフィー。
その時、ハウルからもらった指輪が動きだしました。
幼きハウルの記憶
ハウルの居場所を教えてとソフィーが唱えると、指輪が光り壊れた城の扉を差しました。
その扉を開けると、そこはハウルの子供の頃の記憶とつながっていたのです。
そして、子供のハウルが流れ星を飲んで心臓を取り出す姿が見えました。
その心臓こそ、カルシファーだったのです。
ソフィーは過去にここでハウルと出会っていた記憶が蘇ります。
「ハウル、カルシファー、私必ず行くから、未来で待ってて!」と言うとソフィーは足元の大きな穴に落ちていきました。
カルシファーはハウルの心臓だったのですね。
ソフィーはハウルの求める母親のような存在であり、恋人でもあるような気がします。
「守らなければならないものができたんだ。君だ」こんなセリフ言われてみたい!ハウルorキムタク限定にですけどね。
「ハウルの動く城」結末ラストシーンをネタバレ
ソフィーが元の世界に戻ってくると、ハウルは鳥の怪物のような姿になったままでした。
「私グズだから、ハウルはずっと待ってくれてたのにね」とソフィーがハウルにキスをします。
そして、ソフィーはカルシファーの元へ連れて行ってとハウルにお願いするのです。
みんなのいる場所へ戻るとハウルは人間の姿に戻りますが、目を覚まさず眠ったまま…。
ソフィーは荒地の魔女が隠し持っていたカルシファーを受け取り「カルシファーが1000年も生き、ハウルが心を取り戻しますように」と願い、ハウルに心臓(カルシファー)を戻します。
その願いでハウルは動き出し、カルシファーとの契約が解けます。
呪いが解けたカルシファーはエネルギーを失い、崖から転落の危機に。
そんなピンチを救ったのは案山子でした。
ソフィーが案山子にお礼のキスをすると、案山子は人間の姿に戻ったのです。
呪いがかけられていた案山子は、なんと隣の国の王子様でした。
悪魔から解放され体が重いと言いうハウルに「心って重いの、ハウル大好き」と言って抱きつくソフィー。
荒地の魔女に戦争をやめさせるように言われた案山子は自分の国へと戻っていきます。
その様子をヒンがサリマンに報告し、サリマンは「このくだらない戦争を終わらせましょう」と言います。
呪いから解き放されたカルシファーは何処へ行くこともなく、ハウルのもとへ戻ってきました。
みんなを乗せたハウルの城はまた動き出すのです。
案山子は隣の国の王子様ということで、どうやら対戦国のようですね。
王子が魔法によって拉致された結果、戦争が激しくなったのかもしれません。
老婆になっていた荒地の魔女が、ラストでは少し若くなっていることにも注目です。
「ハウルの動く城」指輪の謎をネタバレ 指輪が赤から青になるのはなぜ?指輪の力とは?
ハウルがソフィーに初めて出会った頃に身に着けていた指輪は赤色でした。
しかし、ラストシーンでは指輪の色が青色に変色しています。
この変化は、おそらくカルシファーの炎の色の変化に関係があると言えるでしょう。
カルシファーが元気に燃えているときの指輪は赤色。
後半に水をかぶってしまったとカルシファーの炎は青色となり、指輪も同じく青に変化。
カルシファーはハウルの心臓ということで、指輪はその時の状況を表して変色しているようですね。
ハウルの動く城ネタバレあらすじ!結末ラストでソフィーは元の姿に?まとめ
「ハウルの動く城」のネタバレをご紹介しました。
ソフィーはラストシーンに向けて元の姿に戻っています。
ハウルを守りたいという強い思いが芽生えてからは、母親のような大人の顔から少女の顔へと変化しています。
また、映画の中ではラストだけではなく所々でソフィーは大人の顔や少女の顔に変化しているんです。
髪の毛の色も微妙に変化していて、その時々の心境の変化や状況でソフィーは元の姿に戻っていたんですね。
実は、不思議なシーンはこの他にもたくさんあります。
ジブリならではの秘密を是非映画で楽しんでください!
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