映画『コンテイジョン』は2011年に公開されたアメリカのスリラー映画です。
日本人にはあまり馴染みのないコンテイジョン(contagion)という単語が映画タイトルとなっていますが、どういう意味なのでしょうか?
監督は大人気『オーシャンズ』シリーズで知られ、『トラフィック』でアカデミー監督賞も受賞している名匠スティーブン・ソダーバーグで、本作も当時の全米オープニング興収1位とヒットしました。
過去の作品ながら、SNSなどで「今みるべき!」とのコメントが相次ぐ映画『コンテイジョン』、意味も踏まえつつ映画が描くシチュエーションや皆様の声などをご紹介します。
Contents
映画コンテイジョンの意味は?
まずは映画コンテイジョンの予告編をチェックしてみましょう。
コンテイジョンの意味は「接触感染」
コンテイジョン(contagion)の意味は「接触することにより感染する伝染病」であり、医学用語の一つです。
上記の予告編でもまず最初に「人は毎分3回から5回顔に触れ、その同じ手でドアノブ、ボタン、他人に触れる…」という事実が明かされ、もし接触感染するウイルスならば、全世界でとてつもない人数へ感染する可能性が示唆されます。
タイトルの示す通り、本作は接触感染する致死率の高いウイルスが広まる恐怖と脅威をリアルに描写しているのです。
ちなみに、コンテイジョンは他に「好ましくない思想や感情などの蔓延」という社会学的な側面からの意味もあります。
本作が日本で公開されるときのキャッチコピーが「【恐怖】はウイルスより早く伝染する」だったのも、タイトルには上記の意味がダブルミーニングされていることを表しているのではないでしょうか。
映画コンテイジョンを今見るべき意味・理由とは?
それでは、何故「コンテイジョン」を見るべきなのでしょうか。
コンテイジョンが今の世界の状況と酷似
実はコンテイジョンが描いていた状況と現在の状況は酷似しています。
ざっと箇条書きにしていくだけでも、以下の通り。
- グローバル化が進んだ結果、世界で同時に感染症が発生
- 学校閉鎖、次に都市、州境、国境の封鎖など人の移動が制限される
- パニックに陥った市民によるスーパーでの買い占め行動
- SNSなどで陰謀論を唱えるブロガーが現れる
非常にリアルなのは理由があり、アメリカの名門コロンビア大学の感染症専門医のチームが医学監修を務めていて、現実に即したシミュレーションがなされているからとのこと。
ちなみに患者ゼロ号を見つけ出したケイト・ウィンスレット演じる医師が、病に倒れてしまいますが、現実世界でも医療関係者が多く犠牲となっており、そういった点も恐ろしまでのリアリティがあります。
今後の世界を予言しているみたい
映画コンテイジョンのウイルスは非常に致死率が高いウイルスですので、全米で250万人、全世界で2600万人の死者を出す厳しいものとなっています。
しかしながら、本作のラストには救いがあります。
アメリカのCDC(疾病対策センター)で有効なワクチンを開発することができ、治療の目処が立つようになること。
またWHO(世界保健機関)の尽力により第1号患者が特定され、感染経路が明らかになります。
これら科学の力により、一気に解決することはできなくても、着実に人類はウイルスに対抗することができるようになるのです。
パニックになるのではなく、科学の力を信じて、手を洗い、ソーシャルディスタンスを保ち、自体が落ち着くまで家にいる、そうして尽力してくれる科学者たちに感謝することこそ映画から学ぶべき態度かもしれませんね。
映画コンテイジョンの意味や今みるべき理由にみんなの声は?
そんな映画コンテイジョン、支持する声、オススメの声が上がっています!
映画コンテイジョン
本日YouTuberはじめしゃちょーの映画紹介が神がかっています。https://t.co/zvMqRFaKAg
今現在、不要不急の外出をする人、公園でタムロして遊ぶ親子など、何を言っても心には刺さらない人たちが観ると震えるほど効果があるそうです。
家で観れますので広めましょう。 pic.twitter.com/2dezuDSG5D
— LCK cloud (@lck_cloud) April 12, 2020
夫も私も自宅勤務1日目。長女も大学から帰宅。次女は8時15分に行ってきますと部屋にこもりオンライン授業。私はZoomというアプリを使ってカナダと繋いでビデオ会談。つい朝食準備のエプロンを外し忘れ補佐官に注意される!今日は次女の16歳誕生日。家族皆で映画コンデイジョンを見ることにする。 pic.twitter.com/6jU7kOyYx0
— 中満泉 (@NakamitsuUN) March 17, 2020
基本は、ソダーバーグ監督の映画『コンテイジョン』(2011)で用いられている用語は世界共通だと覚えておくと良いのでは。アウトブレイクとかクラスターとかソーシャル・ディスタンシングとか漏れなく今世界共通語になっている用語が出てくるけどオーバーシュートはない。https://t.co/5rvAe55TVx
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) March 22, 2020
みなさん現実とのあまりのシンクロぶりに熱くオススメしている模様。
確かに、なぜ感染経路の特定が必要なのか、なぜ人との接触を絶ってロックダウンをしなければならないのか、デマはどうやって拡散していくのか、など映画を通じて疑似体験することができます。
映画コンテイジョンの視聴が、現実に対するワクチンのような役割を果たすとも言えるのではないでしょうか。
映画コンテイジョンの意味は?今みるべき理由がそこにはある!まとめ
2011年公開の映画『コンテイジョン』について、映画タイトルの意味や現実とのシンクロぶりなどをご紹介してまいりました。
また皆さんから、今みるべき映画としてSNS上で熱いコメントが集まっていることも特筆すべき現象だと言えるのではないでしょうか。
現実が追いかける形となった映画『コンテイジョン』、一流の監督とキャストによる傑作スリラーでもありますので、機会があったらぜひご覧ください。
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